「ハイカットのシューズは捻挫から足首を守ってくれる」
バスケットボールの現場だけではなく、一般の方でもそう思っている人が多いと思います。
最近の主流の考え方としては、「シューズのカットの高さと捻挫の因果関係はない」と言われています。
実際のところはどうなのでしょうか?
そもそものところから掘り下げてみたいと思います。
少し古い書籍ですが、「スポーツシューズの本」(ミズノスポーツシューズ研究会 著 1993年)によると、スポーツシューズは軍靴が基になり作られており、バスケットシューズもそこから発展して出来上がっています。
そもそもそこからハイカットのシューズがベースとして作られているようです。
なので、意図して「捻挫のためにハイカットシューズが作られている」というわけではなさそうです。
では、ハイカットシューズが本当に捻挫のためになるのかも調べてみました。
が、正直なところ…わかりませんでした。
サポーターと同様ハイカットの構造が物理的に足が曲がってしまう(捻挫をしてしまう)ことを防いではくれるようです。
ただ、それだけではなくハイカット部分の作り・素材、かかと部分(ヒールカップ)の安定性も影響してきてしまうようで、そうなると一概にいうことはできず、シューズ個別の話になってしまいます。
さらには、床(コート)の状態も関係するようで、そうなるといよいよわからなくなってきます。
良い作りのハイカットシューズであればよいですが、悪い作りのハイカットシューズでは無駄に足首を締め付けてしまい、足首の可動域を狭める(動き辛くなる)ため、プレーをする上ではオススメできません。
そういう声も多くなってきているので、ローカットをオススメする人も多くなっているのではないでしょうか?
asicsはローカットシューズである GELBURST23 LOW を発売するにあたり、「捻挫とカットの高さは因果関係がない、ローカットは足首の可動域が広がるのでより動きやすい」ということをPOPに書いていますが、前半部は正しくもあり、正しくもないように思います。
asics 独自の研究結果なのかもしれませんが、厳密に言えば「カットの高さだけでは、捻挫するしないに関係がない」というような感じでしょうか?
まとめると、
・ハイカットの構造だけでは捻挫は防げるとは言えない
・素材や、かかと部分の構造もしっかりしていれば捻挫を防げる可能性もある
・ハイカットであれば足首の可動域を狭めてしまうので、その点ではローカットの方が利点がある
ということです。
カットの高さだけではなく、シューズ全体の構造が関わってくるので、自分でしっかりと調べる他、信頼できるショップのスタッフさんに聞いてみてください。
ちなみに上記のことを考慮して、総合的にオススメできるシューズは GELBURST 23 です。

ぜひ参考にしてください。
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