今回はシューズやソックスに関しての話を書いていきます。
店頭でも聞かれることが多いので、解説していきます。
シューズに色・デザインに関して
シューズの色に関する規制はありません
店頭でお客様からの質問で意外と多く聞かれるのがこの質問です。
「シューズって白じゃないと試合に出られないのですよね?」
指導者の選り好みで「白じゃないといけない」というチームはあるかもしれませんが、
基本的にシューズに関する規定はありません。
(チーム内の統率のために色を揃えるというのもわからなくもないですが、プレーヤーのために色ではなくてその人に合ったシューズを履くような指導をしてもらいたいと個人的には思っています)
プレーヤーが着用するシューズに関して、競技規則にはこう書かれています。
ゲーム中にプレーヤーが着用するシューズは色の組み合わせは自由であるが、左右は必ず同じものでなければならない。点滅するライト、反射素材やその他の装飾物は認められない。
バスケットボール 競技規則 第3章 4−4−3
【補足】シューズの左右の色が違う場合でも、同じシューズ(形状、メーカー)であること。
この競技規則を読み解くと、極端なことを言えばバスケットボール用のシューズではなくても、左右が同じ形のシューズであれば大丈夫ということになります。
常識的に、野球のスパイクでプレーをする人はいないと思うので極端な例は省きますが、バレーボール用やフットサル用のシューズでも問題ないことになります。
ただ、バスケットボールのプレーの精度を高めるためには、バスケットボール専用のシューズの方が良いに決まっているので、バスケットボール用のシューズを履きましょう。
補足にもあるように、左右が同じであればカラー違いを履いたりシューレースの色を変えても問題ないことになります。
シューズのアウトソール(ラバー)の色も決まっている?
これはたまに聞かれるのですが、「シューズのアウトソールって白じゃなきゃダメなんですよね?」と言われることがあります。
上記した通り、アウトソールも含めてシューズの色に関する規制はありません。
規制があるとすると、体育館側の規則でラバーの色が決められている場合があるかもしれません。
一昔前のシューズはアウトソール(ゴム)の質が悪く、シューズが擦れるとゴムの跡が体育館に付いて汚れてしまう、ということがありました。
その理由で、車椅子バスケをすることができない体育館もいくつか目にします。
ただ、最近のシューズはほとんどが「ノンマーキング加工(跡がつかないようになっている加工)」がされているのでシューズの跡がつくことはほとんどないと思います。
アウトソールのどこかに「NON-MARKING」の印字がされていると思います。
黒のシューズはトラベリングが取られやすい?
これもたまに聞かれます。
レフリー的にはあってはいけないとは思いますが、黒のシューズや派手なシューズのほうが目についてトラベリングが取られやすい、という話もまれに耳にします。
色がついたシューズの方が目立ちやすいのかもしれませんが、自分の経験上は露骨にトラベリングが多くなるということはなかったですし試合をみている限りでも多いように感じないので、それほど気にする必要もないのかなと思います。
ソックスの色に関して
ソックスの色に関しては2020年4月からルールの変更されているので気をつけてください。
2022年1月現在の競技規則には、
ソックスは、全てのチームメンバーが同じ主となる色でデザインされたもの。
バスケットボール 競技規則 第3章 4−3−1
ソックスは見える状態でなければならない。
【補足】国内大会においては大会主催者の考えにより変更することができる。
とあります。
なので、まずシューズからソックスが見える長さでないといけないので、くるぶしソックスのような短いソックスは試合で履くことはできません。
カラーに関しては、ワンポイントのマーク違いくらいなら大丈夫ですが、ベースの色が同じ色のものを使わないといけません。
これにはレフリーの人が、足に当たったボールがどちらのチームの人に当たったのかわかりやすくするような意図もあるようです。
補足にもあるように大会の主催者によってはこのルールが適用されないこともあります。
ただ、ほとんどの大会が競技規則に則って行われていると思うので、チームを揃えて履いておくことが無難だと思います。
オススメのソックスはこちらの記事を参考にしてください。
地域的に変なウワサが広まっていることもありますが、2022.1月現在は上記のルールなので、まどわされないようにしましょう。
ぜひ参考にしてください。