デザインや素材、大きさの違いなど数多くのバスケットボールが存在します。
いざ買い物に行ったけれど、どのボールを買えば良いのかわからない、という方も少なくないと思います。
そんな方のために、バスケットボールの違いに付いて解説してきます。
バスケットボールの大きさについて
バスケットボールには年代によって違う大きさのバスケットボールを使用しています。
さらには男女でも大きさが違ってくるのでわかりやすく解説していきます。
歴史的にみるといろいろと変更をされてきていますが、2022年4月現在は以下の通りにルールが設定されています。
○ 中学生以上の男子 … 7号ボール
(中学生・高校生・大学生・社会人)
○ 中学生以上の女子 … 6号ボール
(中学生・高校生・大学生・社会人)
○ 小学生(ミニバス)… 5号ボール
( 3×3専用ボールは、大きさは6号・重さは7号という作りになっています)
公式試合で使われる8面体と12面体の違いについて
ここではバスケットボールの公式戦で使われる8面体と12面体のボールについて記述していきまます。
年代によって試合で使われるボールの種類が変わってきます。特に、中学生・高校生が対象になってきますので気をつけてください。
8面体と12面体の種類の説明
ボールの大きさに続いて、ボールの形について説明をしていきます。
現在のバスケットボールには8面体と12面体と2つの形が存在しています。
従来からあった、8面とも同じパネルを使用している8面体のボールと、オレンジの8面に合わせてライトブラウンの4面を合わせた12面体のボールです。
12面体のボールは2004年のFIBAによる規格変更によって作られました。
ボールの回転を認識しやすいことや、指が引っかかりやすいことでボールのコントロールがしやすく、よりエキサイティングな試合展開になるようになりました。
8面体と12面体と使われる大会の違い
12面体のボールはFIBA主導で作られたこともあり、日本バスケットボール協会が関係している試合では12面体のボールが使用されています。
※ 基本的には全ての試合がそうであると言えますが、国際試合・Bリーグ・社会人・大学生の試合が12面体です。そして、一部の高校・中学の試合も12面体が使われています。
一方で、日本バスケットボール協会以外が主催している大会があります。高校や中学の体育連盟が主催している試合です。
高校のインターハイや中学の全中と言われる全国大会がそれにあたります。
(中学・高校時代に一番重視されている大会といっても過言ではない大会だと思います)
(ただ、注意点としてスポンサーがついている場合そちらを優先するので、かつてナイキがスポンサーについていた時期はナイキの8面体のボールを使用している時代もありました)
どちらのボールを選べばよいのか
上記を参考に、どちのらボールを使うべきなのかまとめていきます。
○ ミニバス(小学生) … 8面体
○ 中学生 … 8面体
※ 冬に開催される ジュニアウインター に出場する人は 12面体
○ 高校生 … 8面体
※ 夏の国体、冬のウィンターカップに出場する人は 12面体
○ 大学生以上・社会人 … 12面体
ボールの大きさと合わせて気をつけてもらえればと思います。
天然皮革と人工皮革のボールについて
室内用のバスケットボールの素材は皮(レザー)が使われているのですが、天然皮革のボールと人工皮革のボールが存在しています。
天然皮革のボールは、触り心地が良くグリップ感もあり、使えば使うほど手に馴染む感覚がでてきます。
性能が良い分高価になります。
それと天然の動物の皮を使用しているので、手入れが重要になってきます。(後述します)
手入れをしないと乾燥してしまい、劣化が速く進んでしまうので気をつけてください。
人工皮革のボールは、人工的に作られた皮を使用して作られているボールです。
天然皮革のボールに比べると安価です。
使いはじめはしっかりとグリップ感がありますが、使い始めてから劣化が進んでいきます。
こちらも手入れをすることで劣化を遅らせることができますが、使いはじめの状態以上になることはありません。
ボールのケアについて
天然皮革のボールは良い状態で使い続けるためにも、ボールのケアをする必要があります。
人の肌と同じで、天然皮革のボールは「乾燥」がしすぎると良くありません。
「乾燥」するとひび割れたり、剥がれてきたり、劣化の原因になります。
人工皮革のボールはワックスをかける意味はあまりありませんが、定期的に汚れ落としをした方が良いです。
それではボールの手入れの仕方を見ていきましょう。
ボールのワックスがけ・汚れ落とし方法
使用頻度や使用時期によりますが、1週間に1回くらいボールの状況をチェックしてみてください。
乾燥やちょっとした汚れが気になるのであればワックスをかけてあげると良いでしょう。
ワックスをかけることで、汚れを落とすことができるのとボールにツヤが戻ってきます。
【ワックスの塗り方】
① 着なくなった綿のTシャツやタオルなどを使ってワックスを少しすくう
② ワックスを広く薄く伸ばすイメージでボールの表面に塗る
③ 塗りすぎやワックスが1箇所に固まりすぎないように注意
④ 塗り終わったら風通しの良い日影でベタつきがなくなるまで干す
冬場は乾燥しているので、こまめなチェックが必要です。
以上がワックスがけの手順です。
ワックスだけでも軽い汚れを落とすことができますが、汚れがひどい場合はワックスがけの前に汚れ落としを使用するほうが良いです。
ボールの小話 ・ Q & A
ゴムボールはどういうボール?
上記してきたのはあくまで室内用として解説をしてきました。
ご自宅など屋外での練習ではゴムボールを使用してください。
ゴムの方が耐久性があるので屋外での練習にぴったりです。
皮のボールを外で使うことをできなくはないですが、表面がすぐ痛んでしまうのでオススメはしません。
室内で使ったいたお古を使う分にはよいかなと思います。
ボールの価格が高い。安く済ませたい
試合と同じボールを買おうと思うと、1万円以上していまい決して安いお買い物ではありません。
しっかりと手入れをしてあげれば長く使うことができるのですが、それでも高いと思われる人も多いかと思います。
高いレベルで力を試したいという人は試合球と同じモデルで練習すべきですが、そこまで本格的にやっていない・楽しくプレーできれば良い、という方は人工皮革のボールでも良いと思います。
オススメは JB3500 シリーズです。人工皮革の8面体ボールですが十分に練習に使えます。
公式球のJB5000(B7C5000・B6C5000)ボールの一つ下のランクでJB4800という天然皮革のボールがあります。
JB5000はFIBA・JBAの認定を受けているのに対し、JB4800はJBAの認定しか受けていません。
が、手で触っただけでは違いなんて全くわからないくらいのクオリティです。
JB5000と比べるとJB4800の方が1000円くらい安くなります。こちらもオススメです。
試合は8面体だけど、12面体を使いたい
ミニバス(小学生)や中学生で12面のボールを選ばれる方も多いかと思います。
どうしてもボールの種類が少ないので、「他人と被りたくない」「見た目がかっこいい」など理由は様々だと思います。
が、個人的にはオススメしません。
上記しましたが、12面体が開発された理由は、「指が引っかかりやすいことでボールのコントロールがしやすく、よりエキサイティングな試合展開になるよう」にするためです。
当然12面体のボールの方が扱いやすいです。
普段その扱いやすい12面体で練習をして、いざ試合の時に8面体に戻ったらどうでしょうか?
変化を感じない人もいるかもしれませんが、自分はかなり違和感を覚えました。
一昔前は8面体も12面体も同じ素材でしたが、BG5000シリーズが開発されたことで、今は相当手触り感が違います。
できれば試合で使われるボールと同じ形のボールで練習してほしいですね。
他の人と被りたくないがどうすればよいか?
基本的にはモルテン一択
上記したように、日本の大会のほとんどはモルテンのボールが使用されています。
大会でモルテンのボールが使われる以上、練習の際もモルテンのボールを使用した方が良いと思います。
そうなるとみんな同じボールになってしまい「自分のボールがわからなくなる」「目立たない」と思う気持ちもわからなくはないです。
「自分のボールがわからなくなる」という方は、モルテンの有料のオプションでネームを入れることができるのでそれを利用するのも手です。(学校・チーム名 440円、個人名 1,320円)
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