まず前提として、専門店が正解・量販店がダメ、ということではない。
専門店でも知識が足りないスタッフ・アルバイトが対応することもあるし、量販店に優れたスタッフがいることもある。
それを踏まえたうえで、客観的にみて専門店では買わない方がよい理由を書いていく。
理由その①
当たりのスタッフに当たる確率が少ない
「量販店にも優れたスタッフがいることもある」 と書いたが、必ずしもそのスタッフに接客してもらえるとは限らない。
量販店の多くはローコストで人員を配置している。
「呼びたいときにスタッフがいない」という経験をされた方もいると思う。
1人あたりに割り当てられている仕事面積が大きいからだ。
もしバスケットに詳しいスタッフがいたとしても、常にバスケット売り場にいるとは限らない。
いない場合は全く無知のスタッフに対応されることもある。
それに比べ、 専門店は少なからずバスケットを知っているスタッフが対応してくれる。
より詳しいスタッフがいる確率は高くなる。
シューズを選ぶその1回で比較すると、詳しいスタッフに対応してもらえる確率は専門店の方が高いと言える。
理由その②
お客様のことを第一に考えていない
と書くと、少し大げさかもしれないが、それに近いことがある。
どういうことかというと、優先順位が違うということ。
本来「お客様に合うシューズを一緒に選ぶ」ことをスタッフは第一に考えないといけない。
バスケットに詳しければ、似たようにみえる各メーカー・各シューズの特徴を知り、お客様のご要望を聞きつつ合うシューズを選ぶことができる。
しかし、上に書いたようにバスケを知らないスタッフが対応した場合どうなるか。
各メーカー、各シューズの違いがわからない。
その場合はお客様に勧めるシューズの第一が「利益の取れるシューズ」になってしまう。
量販店は商品の取扱量(仕入れ量)が多いため、メーカーから仕入れの金額が割引されていることがある。
その商品を売ればこちらに残る利益が大きくなる仕組みになっている。
なので、特定のブランドの特定のシューズがそういうった商品だった場合、その商品を売るようにスタッフに教育している。
その売り場担当ではない場合は、詳しく知っている商品がそれだけになってしまうので、それを勧めてしまうことになる。
そのシューズがダメかといえば、そういうわけではない。
ただ、「シューズの性能が良い」ことと「お客様に合っている」ことは違う。
もちろん「合っていない」シューズを履くことで、「上手くならない」ということはない。
バスケをしている全員がプロになりたくてやっているわけでもないし、そこまでシビアに考えているわけではないだろう。
ただ、シューズを選びを真剣にすることで、無駄にケガをしてしまったり、無駄に苦労をしてしまうこともなくなると思っている。
なので上記2点の理由から、量販店でシューズを買う場合は注意をしてほしい。
ここでは書いていないが、安さにつられてネットで買ってしまうことも、もちろん注意してほしい。
最後に量販店で買う際の利点を書いておく。
・品揃えが多い
店舗にもよるが、マイナーなメーカーの商品を扱っている場合もある。
・安い
現行の商品は定価で売られていることがほとんどだが、在庫が多く古い商品が残っていることもある。商品は良くても発売されてから時間が経っているということだけで安くなっている商品はお買い得かもしれない。
・一人でゆっくりみられる
専門店は小さいお店が多く、店員との距離が近い場合が多い。量販店は広いがゆえにゆったり商品を見られるし、在庫も手の届くところにあるので、自分一人でゆっくり商品を見ることができる。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。