シューズの接客をしているなかでお客様から聞かれることが多いのは、
「足に水膨れ・マメができてしまうのですが、どうしたら良いですか」
という質問です。
大きなケガというわけではないので休んで治療するほどでもなく、なんとなくガマンをしてプレーを続けている方が多いのではないでしょうか?
今回の記事では水膨れの治療ではなく、ならないようにするためにはどうしたら良いのかを解説していきます。
治療法や症状がひどくなってしまっている場合はお医者さんにみてもらうことをオススメします。
水膨れ・マメができてしまう原因
摩擦・蒸れが一番の原因
水膨れ・タコの原因はほとんどが 摩擦 です。
運動による汗でシューズの中が蒸れていて皮膚が柔らかくなっている状態での摩擦が一番の原因となります。
蒸れて柔らかくなっている皮膚が、摩擦によって傷ついてしまうことで水膨れとなります。
そういった原因をひとつずつ解決していく必要があります。
それでは摩擦・蒸れの原因をひとつずつ見ていきましょう。
履いているシューズの大きさもチェック
まずは履いているシューズの大きさをチェックしましょう。
水膨れができてしまうという方は大きすぎるシューズを履いていることが多いです。
つま先部分があまり過ぎているが故に、プレー中に足がずれて擦れてしまっている可能性が高いです。
シューズを選ぶ際は 足長(足の縦の大きさ)・足幅(足の横の幅)が合うものを選びましょう。
「足長がちょうど良いけど幅がきついからワンサイズ上を…」という選び方はやめましょう。
ヒモの縛り方もチェック
シューズのサイズが合っていても水膨れができてしまうという方は、ヒモの結び方をチェックしてください。
一番上の穴まで使って結んでいない、かかとを合わせて結んでいない、など正しくヒモを結べていないとそれだけで足がずれてしまう原因となります。
サイズチェックはしっかりできていても、ヒモをしっかり結べていない人が意外と多いです。
高校生のトッププレイヤーでもこの点を疎かにしてしまっている人が少なくないです。
こちらの記事に詳しく書いているので、ぜひ参考にしてください。
長い期間同じシューズを履いている場合も気を付ける
サイズも合っているし、ヒモのしっかり結べているけども足に水膨れができるという人はシューズの状態のチェックをしてください。
シューズが新品でまだ馴染んでいない、または長く使い過ぎていてシューズが緩くなっていることが多いです。
新品のシューズはしばらく履くことで足に馴染んでくる感覚があると思います。それまではシューズのアッパー素材が硬かったりで靴擦れが起こってしまう可能性があります。
一方で、長く履きすぎてしまうことも良くありません。長く履くことでシューズのアッパー素材が伸びきってしまい、足に合わなくなってしまうことがあります。
買う時はフィットしていても、アッパーが伸びてしまい緩くなってしまっていることは良くあります。
またシューズの外側だけではなく、内側のインソールも長く履くことで擦れたり・潰れたりして買った時の状態から変わってしまいます。そのことによってもフィット感が損なわれてしまいます。
「はじめは大丈夫だったけど、最近調子が悪い」という人は要チェックです。
シューズの買い替えは買ってから半年が目安と言われています。
半年でシューズをまるまる替えないまでも、潰れてしまったインソールだけ変えてあげるだけでフィット感やクッション性は良くなります。
ぜひ今履いているシューズもチェックしてみてください。
対策としてできること
自分の足に合ったサイズのシューズを履く
自分の足長・足幅に合ったシューズを履くことは必須です。
足のサイズを細かく測ってくれるところが多くなっていると思うので、そういったサービスを利用しましょう。
ただ、ブランドや見た目にこだわりすぎてしまうと良くないので、「自分の足に合っている」ということを最優先していただきたいです。
定期的にインソールをチェックして、摩耗している場合は買い換える
上記したように、シューズを使う続けるとインソールが摩耗していって薄くなっていってしまいます。
それを取り替えてあげるだけでもクッション性やフィット感が戻ります。
取り替えのインソールとしては、アシックスのインソールがおすすめです。
アシックスのシューズはもちろんですが、ナイキのシューズでも意外と使えます。
(サイズに合わせて少しカットする必要はありますが)
アシックスはもともと取り替えができるようになっていますが、ナイキはインソールが張り付いてしまっているものが多いです。
剥がそうと思えば剥がせますので、インソールの状態が悪くなっていたら交換をおすすめします。
練習が長い時は、シューズ・ソックスを履き替える
これは難しいかもしれませんが、可能であれば実践してください。
解説してきたように、蒸れが原因で水膨れができてしまうことが多いです。
長い練習だと蒸れたシューズや汗で湿っているソックスを履き続けている場合が多いかと思います。
そういったシューズやソックスを履き替えてあげることでも十分対策ができます。
フレッシュなシューズやソックスを履くと気分転換にもなるので長い練習だとおすすめできます。
シューズを2足持つことは難しいかもしれないので、ソックスだけでも実践してみてください。
最後にまとめとして
長々と解説してきましたが、水膨れ対策として、
○ シューズのサイズをチェック
○ ヒモの結び方をチェック
○ 長く使っている場合あ、シューズの状態をチェック
以上のことを確認してみてください。
みなさんの参考になれば幸いです。