シューズの底側(下側)のパーツで、地面と接触する部分のことを指しています。
室内競技用のシューズなので、素材はゴムが使われている場合がほとんどです。
各メーカーの素材の違いや形状(意匠)の違いについて解説していきます。
アウトソールの素材について
asics(アシックス)
N.C.ラバー
室内競技に求められるグリップ性と耐久性を追求して、アシックスが独自に開発した素材です。
グリップ性に優れる天然ゴムと耐摩耗性に優れる合成ゴムをブレンドして生成されています。
NIKE(ナイキ)
XDR(エックス ディー アール)
XDR とは X-tra Durable Rubber の頭文字です。
直訳すると「特上に耐久性のあるゴム素材」という意味になります。
NIKE が独自に開発した素材で、「アウトドアコートでも磨耗しないほど耐久性のある素材」と言われています。
「アウトドア用アウトソール」「アウトドアでもインドアでも使える」という説明も目にしますが、細かくいうと意味合いが違うので気をつけてください。
また、「XDRは滑る」という意見も多く聞きます。
それはXDRソールの硬さからくるものだと思います。
基本的に、耐久性が高い=硬い と言う図式が成り立ちます。
硬い分しっかり踏み込むことがしにくくなってしまうので十分にグリップを効かせられない、ということは考えられます。
XDRに限らず、硬いアウトソールはそうなる可能性はあります。
その硬さには注意をしてください。
NIKEソールの種類の中でも、半透明に加工されているトランスルーセントは耐久性に欠けると言われています。ソリッド、ガムラバーソールを選ぶのが良いかもしれません。
adidas(アディダス)
ラバーアウトソール
アディダスのバスケットボールシューズは通常のラバーソールを使っている場合が多いです。
デイミアン・リラードのシグニチャーシューズである「DAME 6」は、スーパーグリッププラスソールという、独自開発ではないですが登山シューズに使われるようなラバー素材を使っているものもあります。
(かつてはグリップ性を追求するために、タイヤメーカーであるコンチネンタルの「コンチネンタルラバー」を使用していることもありましたが、バスケットシューズに使われることはなくなりましたね。)
アウトソールの意匠について
同じブランドでもシューズの種類によって形状がちがうので一概に言うことができないので難しいです。
ここではいくつかの例をあげながら解説をしていきます。
各種シューズのより細かい分析についてはそれぞれのページをご参照ください。
asics-GELHOOPV12
アシックスのシューズは足を守る構造がよくできているので、アウトソール の形状についても細かく作られています。
①の部分は円形状の意匠になっており、全方向へグリップが効くようになっています。特にピボットを踏む母指球のあたりに多く設置されています。
②の部分はまっすぐ走る際に足抜けが良くなるように設計されています。
その部分は横にラインがはいっており、まっすぐ前へグリップ効くようになっています。
adidas-DAME 6
山型に掘られているヘリンボーン意匠という形状ですが、アディダスのシューズや他ブランドでもよく採用されています。
このシューズで言えば、前へ進むための推進力が出るように設計されています。
(シューズの周りは横にグリップが効くように、山型が横向きになっています)
どちら向きにグリップを効かせたいかで向きが変わって設置されたりしているのでシューズ毎でチェックしてみてください。
アウトソール に関しては、フラットソールかセパレートソールかでも変わってくるため、こちらの記事も参考にしてください。
最近はXDRではない、通常のラバーソール(ソリッドソール)で作られているシューズが多くなっています。2020.05 現在、NIKE ID(By You)では、ソリッド、トランスルーセント(半透明)、ガム(ガム色ラバー)しか選択肢がなくなっているので、XDRインソールは少なくなっていくのかもしれないです。