バスケットボールシューズの寿命は約半年(6ヶ月)といわれていますが、雑に扱ってしまうとそれよりも早く悪くなってしまうし、きちんと管理をすれば良い状態で長く使い続けることができます。
ここではバスケットボールシューズを長く使う方法をお伝えしていきます。
できれば全部読んでいただきたいですが、必要なところだけ読んでいただいても大丈夫なように書いています。
まずは正しくシューズを履くことが大事
まず大事なことは、正しい履き方でシューズを履くことです。
「正しい履き方」とは、
○ 正しいサイズでシューズを履く
○ 正しい履き方でヒモを結んで履く
ということです。
正しいサイズでシューズを履く
長くシューズを履く上で、自分に合ったサイズはシューズを履くことは必須です。
サイズが大き過ぎると足の裏にタコや水膨れなどができてしまうこともありますが、シューズにとっても良いことはありません。
シューズの前足部分には曲がると想定されている部分があります。
シューズと足が合っていれば、そこでしっかり曲がるので問題ありません。
しかし、シューズと足が合っていない(つま先があまり過ぎている)場合、足の曲がる部分とシューズの曲がると想定されている部分が合わなくなってしまいます。
合わない部分で曲げようとすると足に必要以上に負担がかかることに加えて、何よりシューズの変な部分に力がかかってしまいます。
そうなると、ソールが剥がれてしまったりアッパーがすぐ破れてしまったりといったことが起こりやすくなります。
ですので、サイズの合ったシューズを履いてください。
すぐ小さくなって履けなくなってしまう?
特にミニバスなど小さいお子さんを持つ親御さんから言われることが多いのですが、
「すぐ履けなくなってしまうから、大きめを買いたい」
という声をいただきます。
が、はっきり言うとオススメしません。
大体目安として、足の実寸から 0.5-1.0cm 大きめのシューズをオススメしています。
シューズの目安は半年なので、(個人差はあると思いますが)そのシューズが履けなくなった頃には自然とシューズの買い替えの時期がきていると思います。
「一度買ったシューズを1年〜2年履かせたい」とお考えの親御さんもみえるのでそういう方にとっては成長を見越して…ということになりますが、1足のシューズをそんなに長く履くことはシューズの耐久性的にも無理があると思うので買い替えをしていただきたいです。
大きすぎるシューズを履くと、お子さんの場合は足の発育に影響してしまいます。。
それに上記のようにシューズが壊れてしまうこともあるので、結果として長く履けないということになってしまうこともあるので注意をしましょう。
バスケットシューズは決して安いものではないですが、バスケットボールのパフォーマンスや、プレーヤーの健康のためにもお金はかけていただきたいと思います。
正しい履き方でヒモを結んで履く
次に大切なことは、シューズを正しく履くことです。
シューズを脱ぐ際にしっかりヒモを緩めているか、そして履く時にしっかりとヒモを締めているか、ということが重要です。
脱ぐ時にヒモを緩めず、履く時にかかとを踏んでいないでしょうか?
このブログでも紹介している通り、シューズのかかと部分が硬くしっかりと体を支えてくれるような作りになっていることは、ケガの防止にとても大切です。
かかとを踏んでしまうと、その機能が失われてしまうので気を付けましょう。
シューズの保管方法
シューズ選び・履き方も重要ですが、使っていない時の保管方法も重要です。
意外と保管方法というところがあまくなってしまっている方が多いように思います。
ぜひ読んで、実践してみてください。
シューズの天敵は湿気、乾燥させてあげることが重要
シューズの保管中の一番の天敵は湿気(しけったままにしておくこと)です。
練習後にシューズをバッグの中に入れっぱなしにしていませんか?
乾燥が進まず、しけったままにしておくと良いことはありません。
なぜしけったままが良くないのか解説していきます。
においや汚れの原因になる
においの原因はシューズやソックスについた雑菌です。
足の裏には汗腺が多く、汗をかきやすくなっています。
人間の汗や皮脂が湿った状況におかれると、雑菌が繁殖してしまいます。
それがにおいや汚れの原因になっていきます。
なので、使った後のシューズはシューズケースに入れっぱなしにせず、しっかりと乾燥させてあげるようにしましょう。
シューズの乾燥の方法に関しては別記事を参照してください。
シューズ自体のパフォーマンスも落ちる
シューズが湿っていることの弊害はにおいや汚れだけではありません。
シューズ自体の機能も落としてしまいます。
シューズに汗がしみて湿っている状態だと、ミッドソールが縮んでしまいます(潰れた状態のままになってしまう)
しっかりと湿気をとって、ミッドソールのクッション性を復活させてあげないといけません。
湿ったままでのシューズではバスケットボールシューズで大きな役割を果たすクッション性を活かすことができません。
その意味でもしっかりと乾燥をさせてあげましょう。
シューズの形を崩さない
しっかりと丁寧にシューズを管理するなら、シューズの形を崩さないように気を付けることも重要です。
シューズケースに入れていればよっぽど大丈夫ですが、シューズをダイレクトにバックパックの中に入れてしまったり荷物の下敷きになってしまっていると、シューズの形が崩れてしまいます。
シューズはしっかりと形を保っていてこそしっかりと機能を発揮するので、シューズの形は崩れないように保管をしてください。
バスケットシューズで使う人はほとんどいないと思いますが、こういったシューズキーパーを使うのもひとつの方法です。
(天然皮のシューズが多いサッカースパイクでは、シューズキーパーを使うことは定番になっています)
「KLITCH」というシューズクリップも発売されていますが、使用するにしても丁寧に使うように気をつけましょう。
日光に照らされたり、乱暴に扱ってしまうとこれもシューズの状態を悪くしてしまうことに繋がってしまいます。
最後に…
いかがでしたでしょうか?
少し面倒くさく感じてしまった方もいらっしゃると思います。
ただ、その「少しの面倒」をするだけで、劇的にシューズの状態は良くなると思います。
良い状態のシューズは良いプレーにもつながるはずです。
ぜひ試してみてください。
コメント