バスケットボールのプレーにおいて「シューズのグリップがしっかりと効く」「ボールが手に吸い付く」ことはパフォーマンスアップについて必須です。
今回はシューズ・手のグリップ対策アイテムを紹介します。
シューズのグリップ対策
なぜシューズは滑ってしまうのか
シューズが滑ってしまう原因として、体育館側の原因とシューズ側の原因とがあります。
その原因を取り去ることがシューズが滑ってしまうことの対策となります。
それぞれの原因と対策を書いていきます。
体育館の汚れ・ほこり(体育館側の原因)
体育館がほこりで汚れているとシューズがその誇りを拾ってしまい(シューズの裏にほこりがつく)、シューズが本来持っているグリップ性能が使えなくなってしまいます。
そのため練習前にモップで体育館のほこりを取り除いておくことが重要です。
学校の体育館だとグラウンドの砂埃が入ってきてしまうことがあるので、よっぽど管理されているような体育館じゃないときれいにしておくことは難しいかもしれません。
現在は床材の破損の可能性があるので体育館へのワックス掛けは禁止されてしまっているので、モップでの清掃は必須です。
体育館の湿度・乾燥も気にかけておく必要があります。
乾燥していると砂埃や粒子が飛びやすいこともあり、それが上記のような状況の要因になってしまいます。雨の日のように適度に湿度がある日はそうなりません。「雨の日はしっかりグリップが効いた」経験のある方は多いかと思います。(過剰な湿度はまた滑る要因になってしまうので、それはそれで注意が必要です)
とは言え環境まで自分でコントロールすることはできないので、これから紹介をする対策アイテムをうまく活用してください。
シューズグリップの対策アイテム
体育館がきれいであるということが前提ですが、シューズの裏をきれいにするような商品も発売されているので、そういうったものも利用しましょう。
※商品のシート以外に、土台となるボード(TT0030)も必要となるので購入の際は気をつけてください。
シートとボードが一体型になっているのはこちらのMIKASAの商品です。
継続して使うにはちょっと割高にはなってしまいますが…
上記のようなシートを使わずに濡れた雑巾を用意している方もいるかと思いますが、こういった商品をプラスするとより効果的です。
Bシャープを含ませたタオルでシューズの裏を拭いたり、チームで用意している雑巾に含ませて使ってください。
シューズ劣化(シューズ側の原因)
体育館側の原因を見てきましたが、今度はシューズ側の原因を見ていきましょう。
アウトソール (ゴム)の硬化
シューズのアウトソール(シューズの底の面)はゴムの素材で出来ています。
ゴムは摩擦力が大きく、弾力性もある素材なのでほとんどの室内シューズのアウトソールに使用されています。
そのゴムが地面と密着することでグリップ性能を発揮してくれます。
そのアウトソールですが長いこと使用をしているとゴムが劣化して硬くなってしまいます。
(劣化以外でも低温の状態でもゴムは硬くなってしまいます)
硬くなると弾力性が十分に出ず、地面との密着度がでなくなってしまいます。
そうなることによって、グリップ性能が発揮できなくなってしまいます。
アウトソール(ゴム)の溝の摩耗
ゴムの劣化と合わせて、アウトソールの摩耗(繰り返しの使用ですり減ってしまう)こともシューズが滑ってしまう要因となります。
基本的には、シューズの溝(進む方向に対して横向きの溝)がグリップ性能の発揮してくれます。
繰り返し使用することでその溝が削れていってしまい、グリップ性能が弱くなってしまっていきます。
ゴム素材の劣化や摩耗してしまうと上記したグリップ対策のアイテムを使用しても効果が薄いです。
シューズ自体がかなり消耗してしまっていると思うので、買い替えを検討したほうが良いでしょう。
自分の体型の合わないシューズを履いている(シューズ側の原因)
シューズ自体は消耗していないのにグリップ性能を発揮できないパターンがあります。
それは自分と合わないシューズを履いている場合です。
何が合わないかというと、シューズの屈曲性と自分の体(蹴る力)です。
上記しましたが、グリップ性能を発揮させるにはゴムと地面とを密着(地面をしっかりと蹴る)させないといけません。
そのため、シューズのレビューでも前足部の屈曲性の検証を行なっています。
柔らかければ良いということではありませんが、硬すぎるとしっかりと地面を蹴ることができずシューズのもっているグリップ性能を活かすことができません。
そのシューズの硬さが自分に合っているかどうか、しっかりと見極めてシューズを選びましょう。
手のグリップ対策
乾燥が天敵
ボールが滑ってしまい手に付かないことがあると思いますが、乾燥が原因の場合が多いです。
冬でも露出していることが多く、外気に常に触れているので体のほかのパーツに比べて乾燥しやすくなっています。
バスケの時だけではなく、普段の生活から対策をしておくことが重要です。
手の潤いが大切
肌(皮膚)表面では、「皮脂膜」の働きによってうるおいが保たれています。
皮脂膜は、皮脂腺から分泌された皮脂と、汗腺から分泌された汗などが混じりあってできたもので、肌表面からの過剰な水分の蒸散を防ぎ、うるおいを保ちます。
(花王サイト: work-02)
手には皮脂腺が少ないことに加えて、手を洗うことも多く皮脂膜が流れ落ちてしまい特に乾燥しやすくなっています。
乾燥を防ぐために普段からハンドクリームを塗るなど、手の潤いを保てるよう対策をしておくことが重要です。
グリップスプレー を使う
運動をして体があったまってくる(汗ばんでくる)と手も潤ってきますが、練習開始直後や休憩後など汗がひいてしまと手のグリップが効かないということが多いと思います。
そういう時にオススメのアイテムがこちらのグリップスプレーです。
このスプレーを手に吹きかけて、しばらく揉み込んでいくと徐々にしっとりとしてきます。
普通のタイプと若干強力なストロングタイプとあります。
環境にもよりますが15分ほど効果が持続します。
体があったまってくるまで十分な時間だと思います。
ぜひ使ってみてください。
さいごに
シューズのグリップ対策、手のグリップ対策をみてきました。
ちょっとしたことですが気をつけてあげることでパフォーマンスが変わってきます。
ぜひ参考にしてみてください。
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