シューズ のスペック紹介
サイドに設置されたウォールがステップ時に壁となり横方向へのブレを抑制。フィジカルにすぐれたプレーヤーの力強いステップをサポート。アウターソールはフラットな構造かつ,前足部の接地面積を広くとることで安定性を追求。またX型の屈曲溝がステップ時の足の動きにしっかりとシューズを追随させる。安定性やサポート性を追求しながらも,シューズ全体の軽量性を追求。(アシックス公式サイト)
現状のバスケットボールでは左右に相手を揺さぶるような激しいステップワークが求められているため、それに耐えうるようなシューズを、というのがこのシューズのコンセプトになっています。
品 番 : 1063A036
ラスト : レギュラー
価 格:17,600 円(税込)
サイズ : 24.0 – 30.0,31.0,32.0 cm
重 量 : 410 g(26.0cm)
アッパー : ジャガードメッシュ
アッパー素材には軽量性に特化したジャガードメッシュを採用しています。
シューズのモデルとしては安定性やサポート性が重視されたモデルとなっています。
安定性やサポート性を重視すると重量が重くなりがちですが、それを防ぐために軽量なアッパー素材を使用しているようです。
ただ、サイドステップの際に負担がかかる前足部分の内側には補強パーツをつけて、軽量ながらもサポート性が損なわれないような設計になっています。
アッパーに柔らかいメッシュを採用していることもあって、足入れはしやすかったです。
幅はもとより、甲の高さもあったので履きやすいシューズになっていると思います。
ミッドソール(クッション材) : FLYTE FORM Propel・サイドウォール
ミッドソール素材としては、アシックス独自の素材で軽量性・クッション性(反発性・衝撃吸収性)に優れているフライトフォームプロパルを採用しています。
ミッドソールの中央部分(画像青色部分)にサイドウォールを設置することで、サイドステップをする際に足の棚落ち(足が左右にずれてしまうこと)を防ぐ設計になっています。
ミッドソールにフライトフォームを使用していますが、クッション材としてGEL(ゲル)を使用していません。
重量を重くしない故の選択なのでしょうか?だからといってクッション性能に問題が出るほどでもないとは思います。
足を入れた印象としてもゲルを使用していないことも関係しているのか、かかとのクッションはそれほど感じません。
同じアシックスのゲルフープやバーストと比べれば、それよりもミッドソールの厚みを感じますが、「クッションが良いな」というほど感じられるモデルではない印象です。
そもそも「安定性の追求」ということをうたっていることもあり、左右への安定感はすごく感じます。
アウトソール の幅があるのでしっかりと地面の上に立っている感触があります。
後述しますが、フラットソールを採用していて土踏まず部分もソールがつながっていることもあって、足の先からかかとまでで体を支えている感じがします。
個人的に、シューズの幅が狭く高さ(クッション材も含めてミッドソールが厚いシューズ)は捻挫をしてしまいそうであまり好きではない、というように思ってしまっている部分もあります。
クッション性を重視したいのであればノヴァサージやインベードノヴァの方がオススメです。
アウトソール : N.C.ラバー、フラットソール
アシックスのシューズでは前後で分かれているセパレートソールを採用していることが多いのですが、前後がつながっているフラットソールを採用しています。
左右への動きを重視しているため、足全体で地面を捉えられるようにアウトソール の面積が大きくなるフラットソールとなっています。
前足部分にはX字の屈曲溝があるため、細かいステップに対応できるようになっています。
シューズレビュー
かかとチェック
ヒールパーツはついていませんが、かかと部分に芯が入っているためしっかりと固くなっています。
左右に揺さぶるような動きに対しても体制を崩すことなくプレーするための助けになりそうです。
前足部屈曲性チェック
ゲルフープやバーストに比べれば少し固い印象ですが、安定性を追求しているモデルなのでしょうがないかと思います。
ただ、細かい動きを妨げてしまうほと固すぎることはないです。
中学生や女子プレーヤーは人によっては履いても良いかと思います。
高校生以上のプレーヤーは、自身が求めるプレーがアンプレアルスのコンセプトと合致するのであればぜひ選んでいただきたいです。
シューズ総評
NBAにおけるジェームズ・ハーデンやカイリー・アービングに象徴されるように、細かいステップワークが現代のバスケでは重要視されています。
そのために設計されたがこのシューズのようです。
かつては「ゲルバースト」が「ユーロステップがしっかり踏める」というようにサイドのステップにも耐えうるようなシューズというような立ち位置でしたが、このアンプレアルスは新しいラインナップの商品として発売されます。
シューズの立ち位置としては、ゲルトライフォースとゲルバーストの間くらい、と考えて貰えばよいです。
ゲルバースト以上の安定感・サポート性があり、トライフォースよりも軽量で手を出しやすいモデルになっています。
このシューズの登場で、トライフォースの立場があまりなくなってしまうように思います。近いうちに廃盤かな?とも勘ぐってしまいます。