「バスケットボールの次の時代を創る」と銘打って発売された Greater Than シリーズ。
次世代のバスケットボールはポジションレス化が進み、スピードと効率がさらに求められます。 高いレベルで戦うプレーヤーに欠かせないのは、これまでよりも鋭いカット、速いラン、高いジャンプです。 フィット感、履き心地、トラクションが緻密に設計されたNike BasketballのGreater Thanシリーズのシューズ。自分の瞬発力、スピード、ジャンプを駆使して勝利を目指し、さらに大きな夢を目指すアスリートたち大きなメリットをもたらします。(NIKE公式サイト)
その中のG.T.カットから新作が登場です。
「 G.T.カット2」のスペックを見ていきましょう。
シューズの概要紹介
現代のゲームでは、スピード感のないプレーヤーはすぐに見抜かれてしまいます。 生き残れるのは、スペースを生み出せるプレーヤーです。 ナイキ エア ズーム G.T. カット 2は、地面との一体感のあるデザインで、方向転換時にコートとの接触を最小限に抑え、急停止とオープンスペースへの加速をサポート。 プレーヤーとゲームメーカーを分けるこのモデルは、相手を引き離すためのシューズでありながら、一日中プレーするために必要なサポート性も備えています。(NIKE公式サイト)
G.Tカットというシューズは、相手とのスペースを作り出し有利な状況でプレーできるようにサポートしてくれるシューズです。
「相手とのスペースを作り出す」というとわかりにくいですが、ユーロステップやステップバックなどといったプレーを想像してもらえるとわかりやすと思います。
これは今の(2022年7月頃の)バスケットボールのトレンドで、ナイキ以外のブランドでもこういったテイストのバッシュが発売されています。
例えばでいうと、アシックスのアンプレアルスもそうです。
…とはいえ、G.T.カットというシューズが本当にそういったプレーに向いていたのかどうかは疑問がありました。
シューズ自体はかなり重みがあり、屈曲性もなく履きやすいシューズとは言えませんでした。
NBAプレーヤーのような屈強な肉体を持っていればよいのですが、多くの日本人プレーヤー(学生プレーヤー)はそうではないですよね。
そういった部分も誤解なく伝えられたらと思います。
それではスペックを見ていきましょう。
シューズ のスペック紹介
品 番 : DJ6015
ラスト : グローバルラスト
価 格:20,900 円(税込)
サイズ : 22.5 – 32.0 cm
重 量 : 440 g(26.0cm)
アッパー : 合成皮革 軽量アッパー
シンプルな合成アッパーですが、通気性が良く軽い素材を採用しています。
それに合わせて、シューレースホールをループ状にすることでフィット感も良くなるように工夫されています。
シュータン素材も柔らかく、足の先から全体に渡って快適に履ける構造になっています。
アッパー部分は前作から改善され、軽量化されているのを感じます。
ミッドソール(クッション材) : React+Air Zoom Strobe+Zoom Air
エアストロベル・エアズームも搭載して、厚めのインソールにはリアクトフォームを採用しナイキのクッションシステムをすべて盛り込んでいます。
リアクトフォームのインソールで安定性や衝撃吸収性を担保し、快適な履き心地を提供してくれます。
さらに、エアストロベル・エアズームにスペースを作り出すための反発性をもたらしてくれます。
GTカット1同様、GTカット2にも十分すぎるだけのクッション性(衝撃吸収性・反発性)が備わっています。
これにより少し重量がでてしまうのと、値段も高くなり高価になってしまいます。
この点は理解しておく必要があるかなと思います。
リアクトの性能については公式サイトのコチラのページを参照してみてください
→ NIKE REACT フォーム
アウトソール : ラバーアウトソール
アウトソールには一般的なラバー素材を採用し、前足部・中速部・後足部で違った意匠になっています。
中足部はヘリンボーンパターンを採用し、安定的なグリップ性を担保しています。
前足部・後足部 細かい意匠を採用し、これにより「相手とのスペースを生み出す」グリップ性を生み出してくれるよういなっていると思います。
ヒールパーツが付いていることでかかと部分のフィット性も向上しており、それによりしっかりと地面を蹴ることができます。それによるグリップ感の向上も目的になっているはずです。
ただ前作同様屈曲性はなく硬いシューズになっているので、「しっかり地面を蹴られるか」どうかを見極めておく必要はあります。
それができないと滑ってしまいグリップ性を感じることができないので注意をしてください。
シューズレビュー
かかとチェック・前足部屈曲性チェック
上記しているように、かかと部分にパーツが搭載されており前作よりもかかと部分の安定性・フィット性は向上しています。
前足部分の屈曲性はなく、よく言えば安定性の高いシューズですが、悪く言えば硬く走りにくいシューズです。
ご自身の体格・プレー強度を考え、ここまでしっかりしているシューズである必要があるかは考える必要があるかなと思います。
シューズ総評
前作と比較をすると、見た目もスッキリとした印象で見た目通り無駄部分が削ぎ落とされた感じのシューズになっています。
体の安定に必要なかかと部分の安定感が増し、フィット感も少し良くなっているように思います。
シューズ自体が軽量化されているというよりかは、フィット感が良くなっているので履き易くなっています。
とは言え、繰り返しになりますが、安定性やクッション性が良い分、重さと硬さはあります。
体の大きな鍛えられたプレーヤーには合いそうですが、そこまでではないプレーヤー・学生プレーヤーにとって履き易いシューズであるかは疑問です。
流通量も少ないので、なかなか手に入らないかもしれませんがどうしてもという方は購入を検討してみてください。
みなさんのシューズ選びの参考になれば幸いです。