「相手とのズレを生み出す」シューズとして発売をされたアンプレアルス.
シューズの履きやすさもあり、学生プレーヤーから社会人・一般プレーヤーまで多くの方から高い評価を得ています.
今回はこのアンプレアルスがローカットになって登場をしたので紹介をしていきます.
シューズの概要紹介
アッパー素材には前足部に樹脂素材,中~後足部は人工皮革を採用左右への力強いステップ時のサポート力を追求するとともに,ローカットにすることで足首の可動性が向上.サイドに設置されたウォールがステップ時に壁となり横方向へのブレを抑制.フィジカルにすぐれたプレーヤーの力強いステップをサポート.アウターソールはフラットな構造かつ,前足部の接地面積を広くとることで安定性を追求.またX型の屈曲溝がステップ時の足の動きにしっかりとシューズを追随させる.(asics公式サイト)
このアンプレアルスローは河村勇輝選手着用モデルとなっています.
「UNPRE ARS LOW」
— 河村 勇輝 / Yuki Kawamura (@KawamuraYuki) August 10, 2022
最高です!#ASICSBasketball@ASICS_JP https://t.co/NcSDjwqUVj
今まではグライドノヴァを着用していましたが、アンプレアルスローへ変更しています.
なぜグライドノヴァから履き替えることになったのか?
スペックを見ながら説明をしていきます.
シューズ のスペック紹介
品 番 : 1063A056
ラスト : レギュラーラスト
価 格:16,500 円(税込)
サイズ : 24.0 – 32.0 cm
重 量 : 410 g(26.0cm)
アッパー : 樹脂素材・人工皮革
前足部分は樹脂素材になっており、左右へのより強いステップを踏んでも足がブレてしまうことを防いでくれます。
ミドルカット版のほうは全体的にじゃガードメッシュの合成繊維になっていたので、ローカット版のほうがより左右のステップに強くなっているように感じます.
中足部から後足部にかけては人工皮革を上に被せるような構造になっており、これによってもフィット感や安定感が増すようになっています.
さらに、ミドルカット版のほうは足を入れた際に甲部分が高く履きやすいが隙間ができてしまいフィット感がイマイチ、というような状況があったのですが、ローカット版はその点が改善されフィット感も良くなっています.
ただ、合成繊維→樹脂素材+人工皮革となっていることで、ローカットになっていますがミドルカッド版と重さがほとんど変わっていません.
そもそも軽さを売りにしたシューズではないので、この点はさほど気にならないかなとは思います.
ミッドソール(クッション材) : FLYTE FOAM Propel
ミッドソールには軽いうえに反発力もあるフライトフォームを採用しています.
シューズの重量が重くなりすぎないようにするため、クッション材のGEL(ゲル)は搭載されていません.
ゲルはなくてもミッドソールに厚さがあるので、クッション性は十分保たれていると思います.
アウトソール : N.Cラバー・フラットソール
アウトソールにはグリップに定評のある、エヌ・シー・ラバーを使用しています.
他メーカーのアウトソールと比べると、やはりアシックスのグリップが一つ頭抜きん出ている印象があります.
さらにこのシューズはアウトソール全体がコートと接するフラットソールを採用しています.
足裏全体でコートを掴むことができるため、そのグリップ性能を最大限活かすことのできるシューズになっています。
シューズレビュー
かかとチェック
ヒールパーツが付いているわけではないですが、芯がしっかりと入っているのでかかとを支えてくれる安定感はあります。
かかとの硬さが体を支えてくれるので、ハードにステップを踏んでも体がブレない安定感を提供してくれます。
前足部屈曲性チェック
安定感重視のシューズのため、ゲルフープのような柔らかい屈曲性能ではなくある程度の硬さはあります。
ただ、アウトソールにX型の溝があるため無理なく屈曲できるように工夫されています。
試し履きチェック
早速試し履きをしてみました。
「クッションが良すぎてかかとが高いシューズよりも、設置面の広い安定感のあるシューズが好き」という個人的な好みがある分、かなりこのシューズは好印象です。
(年齢が高くなってくると、ケガをしないようにするために安定感を求めてしまいます…)
最後に、河村選手がシューズを変えた理由
最後に河村選手がグライドノヴァからアンプレアルスローへシューズを変えた理由を書いていきます.
上記してきたように、アンプレアルスローは安定性を重視しつつ、細かい左右のステップで相手とのスペースを作り相手との勝負を有利に進めていくためのシューズになっています.
グライドノヴァもフィット感が良く軽量タイプなので細かいステップには向いているように思えますが、唯一欠点がありました.
それは軽いがゆえの安定性のなさです.
具体的に言うと、シューズが軽くアッパーも柔らかいのである程度力がかかってしまうとアッパーが力に耐えきれず足が足幅からはみ出してしまう(いわゆる棚落ちといわれるもの)状態になります.
そうなってしまうとプレーどころではありません。シューズが壊れてしまったり、最悪の場合はケガにつながってしまうこともあります.
河村選手自体は170cmそこそこでそこまで身長が大きいわけではないので、高校生くらいまでならシューズが軽量タイプでもよかったのかもしれません.
しかし、大学生→プロバスケットボールプレーヤーとなり、体も筋力が付いて大きくなってくると、軽量タイプのシューズが合わなくなったと言うことは十分考えられます.
(実際に河村選手自身も「グライドノヴァは軽すぎる」というようなことをメーカーの方には言っていたよいです)
今の体でより良いプレーをするために、軽量性のシューズから安定感もあり機動力も生かせるアンプレアルスローに履き変えたのではないでしょうか.
軽量タイプではなく安定性のあるシューズ ということを繰り返し書いていますが、重すぎて履けないというほどではありません。
学生のプレーヤーであっても十分履けるクオリティのシューズになっているのではないでしょうか?
気になった方はぜひ試してみることをおすすめします.
みなさんのシューズ選びの参考になれば幸いです.
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