今回は普段お店で接客している中で大変なことを綴ってきます。
若干の愚痴になってしまうかもしれませんが、正直に書いていこうと思います。
普段の接客の中では「お客様にいかに信頼していだだくか」に重きを置いて接客をしています。
お客様自身の状況・足の状態を聞き取り、それに合わせてシューズの特徴もご説明し、サイズのフィッティングをし、必要な場合にはインソールや付属品のご案内などもします。
それで納得して買っていただけることもあれば、そうでないこともあります。
買っていただけない場合は自分の力不足と感じ、勉強に勤しむようにしています。
本当に接客は難しい。。
最近ではその「買っていただける」ハードルが年々高くなっているように感じます。
まずは「ショールーミング」です。
ショールーミングとは、
小売店で確認した商品をその場では買わず、ネット通販によって店頭より安い価格で購入すること。
(Wikipediaより)
です。
ショールーミングという言葉が出始めたころ、自分の感覚では5年ほど前(2015年頃)でしょうか、その頃は店員に見られないようにコソコソとやっている印象でしたが、ここ1〜2年はまったくそういう印象ではなく、「ネットで買うので、サイズを合わせたい」とハッキリ言われてしまうまでになりました。
大げさな話ではなく、平気でネットと価格を比べられてしまいます。
それと、もうひとつの要因としては、返品です。
これはNIKE.comを中心とした、「30日以内であれば使用後でも返品できる」というシステムです。
期間限定のキャンペーンではなく、通常のサービスとして行われてしまうのは厳しいです。
未使用ならまだしも、当たり前に使用後でも返品を求められてしまうことが多くなりました。
ネット通販の商品が、安く・使用後でも返品が可能なのは、ネット通販の利便性を高めるためのサービスという意味もありますが、
人件費(接客にかかる経費)がかかっていないということが、大きな要因であると思っています。
そのネット通販のサービスを店頭でも求められてしまうのは、頭が痛いです。
もちろん、「接客がお客様のためになるものか」という接客の質の部分は自分たちの問われる部分ですし、責任を持たなければいけない部分だとは思っています。
消費者としては「安くて・良いサービス」を求めるのは当然です。
その流れとして、「接客を受けて、ネットで買う」という流れは止められないと思います。
その中でお客様にいかにお金を払ってもらうのか、考えなければいけない部分だと思っています。
それが年々厳しくなっており、自分の悩みのタネになっています。
…そんなことを考えながら接客をしています、ということを書かせていただきました。
2020年11月に返品ポリシーが変更され、未使用商品でないと返品はできなくなったようです。