ゴールデンウィーク明けから6月にかけては「これからバスケを始める」というような新入部の学生への対応が多くなる時期です。
初めてバッシュに触れる方はシューズごとの違いがわからず、いちから説明させていただくことがほとんどでした。
今回改めて自分の足に合ったシューズを履くことの重要性を説明します。
なぜ足に合ったシューズを履くことが大事なのか?
「自分の足にあったシューズを履きましょう」というのは当たり前に聞こえますが、なぜ重要なのかを掘り下げて書いていきます。
自分の考えるところの合ったシューズを履くことの重要性は…
○ ケガをしない
○ 自分のパフォーマンスを最大化させる
以上の2点に尽きます。
不要なケガを防ぐことができる
もちろん自分に合ったシューズを履くだけで全てのケガを防ぐことができるわけではありません。
ネンザをしてしまったり、疲労から体に異変が起きてしまうこともあると思います。
ただ、自分に合ったシューズを履いていれば不要なケガを防ぐことができます。
例えば、大きいすぎるシューズを履いていれば靴擦れや水膨れができやすくなりますし、体のバランスをとることも難しくなります。そこからケガにつながってしまう可能性は高いです。
また、「自分に合った」というのはサイズだけでの話ではありません。
バッシュの中にも柔らかく軽いシューズや重くしっかりしたシューズがあります。
柔らかいシューズを履くべき人がしっかりとした硬いシューズを履いてしまえば、疲れやすく動きにくいシューズとなってしまいます。
それはケガだけではなく、パフォーマンス低下にも繋がってきます。
履く人のパフォーマンスを最大限発揮させる
上記したようにサイズの大きすぎるシューズを履いているとケガに繋がるほか、単純に「動きにくい」というのは安易に想像できると思います。
シューズのモデルにしても柔らかいもの、しっかりとしたものとある中で、柔らかいものを履くべき人が硬いものを履いてしまうと、しっかりと地面を蹴ることができず自分の思う通りに動けないことが多くなると思います。
またしっかりと地面を蹴られないということは、シューズのグリップ力にも関わってきます。
合わないシューズを履いていた典型的な例
自分に合わないシューズを履いていた典型的な例として、「ザイオン・ウィリアムソンのバッシュ破壊」があると思います。
2019年の出来事ですが、記憶に残っている人も多いと思います。
ザイオン・ウィリアムソンとは?
2000年7月6日生まれで、アメリカのノースカロライナ州出身のバスケットボール選手です。
2.0mの身長と130kg近い体重なのにも関わらず、高いスピードと跳躍力をもっている規格外の選手です。
名門のデューク大学を経て、2019年のNBAドラフト 全体1位でニューオリンズ・ペリカンズに指名されています。
着用していたバッシュが崩壊!?
そんなザイオン・ウィリアムソン選手がデューク大学でプレーしていたころの話ですが、試合開始40秒というところでバッシュが壊れてしまうという事態が起きました。
なぜこんなことが起きてしまったのでしょうか?
自分なりの解説として…
ザイオン選手は身長が2m、体重も100kg以上なので、実際に見たことがなくても体がかなり大きいことがわかると思います。
運動の際、走ると体重の3倍、ジャンプの着地では体重の6倍の力がかかると言われています。
なので、ザイオン選手が履いているバッシュには数百キロの負荷がかかっていると考えられます。
そうなると、相当しっかりとしたバッシュを履かないといけなくなります。
バッシュが壊れてしまった際にザイオン選手が履いていたのは「PG」というシリーズで、ナイキから出ているポール・ジョージ選手のモデルのシューズでした。
PGというシューズはナイキのバスケットシューズの中でも「軽い」モデルになります。
シューズが軽いと柔らかかったり動きやすかったりという利点はありますが、クッション性やシューズの強度(安定性、しっかりとしているかどうか)は弱くなってしまう傾向にあります。
ナイキのシューズを比較した表は以下のようになります。
NBA選手の中でも屈指の肉体を誇っているザイオン選手はもっとしっかりとしたシューズを履くべきだったのではないでしょうか。
ナイキのシューズが壊れたことでナイキの評価が落ちた、というような報道などもありましたが、この場合はナイキのシューズが悪かったのではなく、ザイオン選手のシューズ選びが悪かった、ということになると思います。
まとめ
ザイオン選手の例は極端だったとしても、サイズ、シューズのモデル等、自分に合ったシューズを履くことの重要性はわかっていただけたかと思います。
合わないシューズを履き続けていると、足が擦れて痛い、疲れやすいなどちょっとした不調にもつながります。
逆に足に合ったシューズに変えたことで、そういった不調が改善されることもあります。
みなさんのシューズ選びの参考になれば幸いです。
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